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1年後の生存率が50%以下だという難病『免疫介在性(自己免疫性)溶血性貧血(IMHA)』に罹ってしまった姫

そんな愛犬の経過を中心に、日々のアレコレを綴り始めたのが切欠のブログです

現在は、介助犬候補だったキャリアチェンジ犬のハチと、売れ残り犬 ぼたん のドタバタ日常日誌です
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2024/11/25 (Mon)
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2011/01/29 (Sat)
本日の血液検査の結果
4月は健康診断の時の数値(毎年フェラリアの検査で採血するついでに、健康診断をしてもらってます)
項目
基準値
4月
01/28
01/29
WBC 白血球
60~170  102/ul
112
90
133
RBC 赤血球
550~850  104/ul
651
374
390
HGB ヘモグロビン
12~18  g/dl
17.1
8.0
7.9
HCT 赤血球容積
37~55  %
53.2
26.7
27.9
MCV 平均赤血球容積
60~77  fl
82
71.4
71.5
MCH
19.5~24.5  pg
26.3
21.4
20.3
MCHC 血色素濃度
32.0~36.0  g/dl
32.1
30.0
28.3
Plt 血小板
20.0~50.0  104/ul
50.4
21.2
33.1
 
赤血球の値は徐々に回復してきました。
体重もどうにか維持できているので、お注射は今日で終わり。
あとは飲み薬で様子を見ましょう、と言ってもらえました!
 
今日も注射針に抵抗を見せたけど、次の木曜日までは解放されます。
 
因みに処方されるステロイドと抗生剤はかなり強い薬ですが、最低1週間は今の濃度で薬が必要だそうです。
それ以降は状態を監視しながら徐々に薬を減量していけるとの事。
それでも、最短1ヶ月くらいは数日置きの通院が必要で、大変だと思いますが……と飼い主の方の心配もして戴きましたが。
 
なんの、それしき!
 
死ぬかもしれないと思っていた時は悪い結果を聞くのが怖くて、病院へ行くのにもビビってたけど、姫はがんばった!
良くなるんだと思えば、どうという事は無い。
 
その他注意としては、新しい血をどんどん作らなきゃいけないので、今はとにかく食べさせて、体重を元に戻すこと、だそうです。
 
 
 
幸い、みるみる食欲が戻ってきてるので、問題ないでしょう。
 
待合室へ出た途端に看護師さんにじゃれ付き、
「良かったねぇ! 一時はどうなるかと思ったけど、もう食べれるの」
と撫でくりされ、早速ビスケットをもらって食べてるし。
 
まだ選り好みをする程度には、食欲不振だけどね。
病院でもらった缶詰も、高栄養のは食べるけど、高消化のは食べない。
 
「あの缶詰、人気があるんですけどねぇ……?
『これ以外食べてくれなくなっちゃって、通常食に戻せないわ』
って言いながら買いに来る方も居ますよ。
そういえば病気したワンちゃんって、人間と同じでちょっとワガママになったりしますよねぇ」
 
ウチでは考えられない。
だって、うかうかしてると同居犬に取られるから。選り好みしてたら食べる物無くなっちゃう。
多分、体調さえ良くなれば、その辺も元に戻るであろうと予想される。
 
「あぁ、わかります、ウチもそう。というか、多頭飼いの家の子は大体そうらしいですよ。
でもソレも良い点が有るんですよ!
普段から食べたり食べなかったりって子だと、『あぁ、またか』って、暫く放っとかれちゃったりするんですけど、いつもガッついてる子達は食べなくなると『何事だ!?』って飼い主さんがビックリして、すぐ病院に連れて来てくれる場合が多いんですよ。どんなでも発見が早い方が治りやすいですから」
 
などと笑って雑談できる余裕も出てきた。
 
 
と、いうか。
土曜で旦那ちゃんも一緒だったので、帰りは運転を代わってもらうべきだった、と後悔したね。
 
帰る途中で、安心しすぎて嬉しさのあまり、泣けて泣けて……
ぼろぼろ泣きながら、何とか無事に帰り着きました!



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2011/01/28 (Fri)
病院での検査の結果、薬の効果が確認できました。
 
 
血液検査の結果は以下の通り
4月は健康診断の時の数値(毎年フェラリアの検査で採血するついでに、健康診断をしてもらってます)
項目
基準値
4月
01/27
01/28
WBC 白血球
60~170  102/ul
112
42
90
RBC 赤血球
550~850  104/ul
651
338
374
HGB ヘモグロビン
12~18  g/dl
17.1
7.7
8.0
HCT 赤血球容積
37~55  %
53.2
24.4
26.7
MCV 平均赤血球容積
60~77  fl
82
72.2
71.4
MCH
19.5~24.5  pg
26.3
22.8
21.4
MCHC 血色素濃度
32.0~36.0  g/dl
32.1
31.6
30.0
Plt 血小板
20.0~50.0  104/ul
50.4
12.8
21.2
 
本当にありがたいことに、快方の兆しが見られました。
 
今朝も順調にご飯を食べてくれたので大丈夫だとは思っていましたが、数値でしっかりと確認ができます。
 
最初の72時間の治療(免疫抑制剤、抗ガン剤など)に反応し、貧血が改善される傾向がある犬は、概ね予後は良好だそうです。
 
一安心して、昨日同様点滴と注射を打ってもらいます。
 
普段から注射で鳴き声を上げたことは無かった子ですが、この日、初めて悲鳴を上げました。
 
獣医さんは
「そりゃぁ毎日これだけ何回も針刺されてれば、いい加減で嫌にもなるよね。でも発症してからこれまでは、されるままで殆ど表情も動かなかったけど、抵抗するだけの元気も出てきたってことで、これも一つの目安だよ」
と、笑って言ってくれました。
 
ついでに。
固形物を食べ始めたということで、ドライフードの試供品もいくつか戴いてしまいました。
栄養をしっかり取る事が重要だからと、栄養価の高いフードだそうです。
 
ありがたいことです!



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2011/01/27 (Thu)
病院での検査の結果、更に貧血は進行している事を確認。
 
 
血液検査の結果は以下の通り
4月は健康診断の時の数値(毎年フェラリアの検査で採血するついでに、健康診断をしてもらってます)
項目
基準値
4月
01/25
01/27
WBC 白血球
60~170  102/ul
112
58
42
RBC 赤血球
550~850  104/ul
651
362
338
HGB ヘモグロビン
12~18  g/dl
17.1
8.2
7.7
HCT 赤血球容積
37~55  %
53.2
26.0
24.4
MCV 平均赤血球容積
60~77  fl
82
71.8
72.2
MCH
19.5~24.5  pg
26.3
22.7
22.8
MCHC 血色素濃度
32.0~36.0  g/dl
32.1
31.5
31.6
Plt 血小板
20.0~50.0  104/ul
50.4
16.8
12.8
 
いよいよ医師が、病名をハッキリと口にしました。
 
この症状は、タマネギ中毒や薬の副作用などでも起こることが有るそうです。
その場合はタマネギの成分や薬品の成分に対して免疫反応が起こるのですが、赤血球と結合している為に、赤血球ごと破壊して貧血に至るわけです。
 
今回の姫に関しては、そうした外的要因が無いので、赤血球そのものに対しての免疫反応と判断されました。
 
 
 
今後の治療としては、まず、ステロイドで免疫反応のリセットを試みます。
これで効果が有れば良し。
あまり効果が出ないようならば、アリスの血を検査して、合えば輸血をします。
(ただしリスクも大きいうえに、何度もは出来ないので、これは最終手段という認識で。基本、あまりしない方が良いのだそうです)
 
それでも効果が出なければ、厳しい話をしなければなりません。
この2~3日が正念場になるでしょう、と。
 
言葉は濁しましたが、生死に関わるのだと、示唆されたわけです。
 
愕然としました。
まだ9歳半の中型犬。
つい10日前までは元気に走り回っていた犬です。
当分先の話題な筈でした。
 
けれど、呆然としている場合じゃありません。
まだ『可能性』の話であって、姫はまだがんばっている!
 
 
 
姫が点滴と注射を受けている間に今日の行動について、説明を聞きます。
 
薬が効いてくれるなら1時間程で効果が出始めるので、帰宅後、その頃にご飯を食べさせてみて下さい。
夕方まで様子を見て一度病院に電話をし、その結果如何ではアリスを伴って来院してもらうことも有り得ます。
状態が良い様ならば飲み薬を飲ませ、翌朝再び点滴と注射をします。
その場合も最低3日は注射を打ちます。
 
飲み薬と、またまた高栄養ドリンク+缶詰を受け取り、ひとまず帰宅。
 
 
 
帰ってからネットで調べてみると。
この病気、1年後の生存率は50%とあります。
 
見るんじゃなかった!
 
 
 
しかし幸いにも、夕方までには食欲などには劇的な変化は見られなかったものの、顔付きに表情が見られるようになりました。
どうやら薬が効いてきた様です。
電話で医師に報告したら、そのまま今夜は様子見で良いと言って戴けたので、ひとまずは、ほっと胸をなで下ろします。
 
処方されたステロイドと抗生物質を飲ませ、暫くすると更に状態は良くなってきました。
その夜から、ようやく自発的にご飯を食べ始めました!
まだまだ量は少ないけれど、素晴らしい変化です。
嬉しくて、泣いてしまいました。
 
2時間置きに3度に分け、缶詰1缶と、サツマイモのペーストを少々、蒸かし芋2切れ、それにバナナを1/3程を食べてくれました。



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2011/01/26 (Wed)
かれこれ30年、ずっと子供の頃から犬を飼い続けているけれど、犬の貧血なんて知らなかった。
 
獣医さんに指摘され、改めてアリスの歯茎と見比べてみる。
 
なるほど
 
姫の歯茎は明らかに白いわ。
正直、今まで気にしたことが無かったから姫単独で見てもよく解らなかったけど、うん、比べるとハッキリと。
 
顔色を見たくても毛深いもんねぇ。で、歯茎なのね。
 
過去の検診でも思い返せば毎回口の中をチェックしてたけど、せいぜい歯石が溜まってきてるよ、としか言われたことがなかったから、歯の状態を診てるのかと思ってた。
やっぱり獣医さんは、しっかりと見るとこ見てたのね!
当たり前なんだろうけど、改めて偉大だ!
 
 
 
さて肝心の姫だけど、今日はやはり食欲が無い様子。
ただ、ありがたいことに、食べられなくなってきた子用の高栄養ドリンクが有る。
いささか強引な様だが、食べさせることが優先と、スポイトで少しずつ舌の上に流し込む。
自然、ごっくんするので。
 
うーん……
意識が朦朧としてるのかな?
数回スポイトで口の中にドリンクを流してるうちに、それが刺激になるのか?
 
口の前まで持って行ったスポイトの先を自らペロペロと舐めるようになる。
 
その頃にお皿を鼻先へ差し出すと、辛うじて少しは口にしてくれる。
この機を逃すな、と、急いで缶詰を小皿に取ってレンジでほんの少しだけ温めて、姫の鼻先へ。
これも何とか少しは食べてくれる。
 
これを数時間おきに繰り返して、どうにか1日で1缶ずつを完食。
 
 
 
液状ならスポイトででも食べさせられるコツが解ったので、翌朝用にサツマイモのペーストを作る事にした。
 
人間用のスープだと塩も入ってるし、何よりタマネギが怖い。
 
元気な時なら焼き芋は皮ごとバクバク食べるのだが、流石にこんな時なので、皮は剥くことにする。
適当な大きさに切って水にさらしアク抜きをし、芋が浸るくらいの水で煮る。
完全に火が通ったら暫く冷まして、ミキサーに掛ける。牛乳を少しずつ足し入れながらミキサーで攪拌して食べさせやすい濃さにする。
★水が多いとしゃびしゃびになるので、水は入れすぎない様に。
 
甘くて結構美味しい(笑)
 
少しでも食べてくれると良いな。


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2011/01/25 (Tue)

22日の処置以降、24日の朝まではやはり少しずつは食べてくれていたご飯を、またもや24日晩から食べなくなる。
しかも昨日の散歩では階段を上るのが辛そうで、息切れまでする。
そろそろ体力が限界なのか?


今朝はぐったりとした感じで丸まり、寒そうに震えている。
ビスケットを目の前に差し出してもフイと目を背けるだけでなく、なんだか表情がぼんやりしている。


だんだんと尋常でない雰囲気になって来たことを、飼い主も感じ始めてきた。
少しでもマシな様に服を着せ、アリスにはお留守番を命じて、車で病院へ急ぐ。


獣医さんから、歯茎が白くなってきてるので血液検査をしたい事、念の為にレントゲンを撮りたい事を伝えられ、待つこと暫し。


結果の説明。1つずつ、丁寧に。


血液検査では極度の貧血が認められる。
だが、画像検査の結果では内臓のどこからも出血の所見は無い。
怪我も勿論していない。
子宮関係の病気を疑いたくても、血液検査の結果はその可能性を否定する。(腎機能・肝機能等の値は全て正常値)
「そうするとね、自己免疫の関係、自分で自分の血液を攻撃して破壊しちゃう、っていう病気を疑わなきゃいけないかもしれない」
言いにくそうに、獣医さんが言葉を続ける。


ひとまずは、22日にも一時的に効果があった同じ薬で点滴をして、食べられていないので栄養剤を追加。
少しずつでも食べられるよう、高栄養のドリンクと缶詰を購入。


点滴はあくまでも補助。とにかく、食べないことには体力が続かないから、何とか、食べさせるようにがんばりましょう。
と。


翌日は水曜日で病院が休みなので、2日間様子を見ましょうという事に。


幸い前回と同じく、多少食欲が戻った様子。
ドリンクと缶詰1つずつを1日3回で完食。


因みに
血液検査の結果は以下の通り
4月は春の健康診断時の数値
 

項目 基準値 4月 2011/01/25
WBC 白血球 60~170  102/ul 112 58
RBC 赤血球 550~850  104/ul 651 362
HGB ヘモグロビン 12~18  g/dl 17.1 8.2
HCT 赤血球容積 37~55  % 53.2 26.0
MCV 平均赤血球容積 60~77  fl 82 71.8
MCH 19.5~24.5  pg 26.3 22.7
MCHC 血色素濃度 32.0~36.0  g/dl 32.1 31.5
Plt 血小板 20.0~50.0  104/ul 50.4 16.8


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■ プロフィール ■
HN:
風間
性別:
女性
自己紹介:

ハチ(オス)
ラブラドール・レトリーバー
2011年7月3日生まれ
介助犬候補として生まれるも、身体的な理由でキャリアチェンジ
2012年11月10日に我が家にやって来た
大柄だが不器用でビビリな優しい子


ぼたん(メス)
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
2013年3月22日生まれ
生後7ヶ月までペットショップで売れ残っていた
オヤツの為なら体格差4倍近いハチ兄ちゃんも蹴散らす食欲魔神なヤンチャ姫


★実家の犬達★

陸&海
実家のジャック・ラッセル・テリア兄妹
暴君と女帝の呼び名を冠する最強コンビ


★お星様になった先輩犬★

アリス(メス)
ラブラドール・レトリーバー
2000年11月5日生まれ
2012年9月29日没
地震も雷もへっちゃらでヘソ天で寝ていられる程、いつでもどこでも泰然と構え(すぎ……(^_^;))ていたマイペースっ子


姫(メス)
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
2001年7月13日生まれ
2013年10月9日没
2011年1月に『自己免疫性(免疫介在性)溶血性貧血(IMHA)』と診断を受けて2年9ヶ月に亘って闘病を続け生き抜いてくれた 『転げまわる婆』 な、お転婆老犬
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