1年後の生存率が50%以下だという難病『免疫介在性(自己免疫性)溶血性貧血(IMHA)』に罹ってしまった姫
そんな愛犬の経過を中心に、日々のアレコレを綴り始めたのが切欠のブログです
現在は、介助犬候補だったキャリアチェンジ犬のハチと、売れ残り犬 ぼたん のドタバタ日常日誌です
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2011/03/17 (Thu)
自己免疫性溶血性貧血と闘う愛犬 姫の日記です。
今日は通院の日。
先週白血球のみ急激に増加した事からバベシア感染症の疑いも考慮して、院外へ検査に出しましたが、結果は陰性でした。
(陽性だった場合は早急に薬を変える必要があるということで、検査をしました)
※ 今回、姫については感染が否定された訳ですが、
自己免疫性(免疫介在性)溶血性貧血、腎臓不全、血小板減少症、エイズ、自己免疫疾患、フォルビルブランド病(遺伝性出血病)、白血病、DIC(血栓で血管が詰まる重篤な病気)などと誤診されやすいということでしたので、
獣医さんの話と、私がネットで調べた事を纏めてみました。
バベシア症とは、主にマダニによって媒介されるバベシア原虫が赤血球に寄生することで引き起こされます。
型別の症状は以下の通り。
劇症型
低体温、ショック、昏睡、血栓により全身の血管が詰まる、代謝性アシドーシス(腎機能の衰えで体が酸性になる)。
幼犬、老犬など体力の無い場合は死に至るケースも少なくありません。
急性型
溶血性貧血、血尿、脾臓の肥大、黄疸、リンパ節障害、嘔吐など。
慢性型
犬の免疫力とバベシアが釣り合っている状態。
犬の免疫力が勝っている時は、これといった症状は出ない。
が、バベシアが優位になると、発熱や食欲不振、咳、便秘、下痢、胃潰瘍、口内炎、腹水、皮下出血や発疹、白血球数や血小板の減少、てんかん発作、肝臓値(GOT、GPT)の増加、脾臓の肥大、といった症状が現れる。
キャリアー
感染による症状から回復した後も、バベシア原虫を体内から完全に駆除する事が困難な事から、症状の無いキャリアーとなる。
(完治したわけではない為、体力低下や免疫力の低下で再発する可能性がある)
対処方法
残念ながらバベシアを完全に除去できる治療薬は、今のところありません。
抗原中薬の『ガナゼック・イミゾール』や抗菌剤の『トリブリッセン』、抗生物質の『クリンダマイシン』などでバベシアの増殖を抑える治療を行います。
検査方法
今回、姫が行ったのはPCR法というもの。
これはバベシア原虫のDNAで判定する方法です。
投薬の影響も少なく、かなりの高感度で判定が可能だそうです。
(どうしても院外検査になってしまうので、検査費用はお高めです。が、治療法が違うということで、必要性は高いのかな、と)
感染経路
ダニを媒介とする感染が主な様ですが、他に輸血や母子感染の可能性もある様です。
以上です。
一番最初に飼った犬をフィラリアで亡くしてしまった苦い思い出から、フィラリア対策には熱心だったけれど、ダニ対策はそこまで真剣に考えてませんでした。
が、同じくらいに恐ろしい様です。
感染の判定が難しいのが、難点ですよね。
将来的には現在のフィラリア症と同じくらいに判定が簡単になると良いのにな、と、切に祈ります。
さて、肝心の今日の血液検査の結果は以下の通り
4月は健康な頃の数値(毎年フェラリアの検査で採血するついでに、健康診断をしてもらってます)
項目
|
基準値
|
4月
|
03/10
|
03/17
|
WBC 白血球
|
60~170 102/ul
|
112
|
271
|
118
|
RBC 赤血球
|
550~850 104/ul
|
651
|
530
|
561
|
HGB ヘモグロビン
|
12~18 g/dl
|
17.1
|
12.3
|
12.6
|
HCT 赤血球容積
|
37~55 %
|
53.2
|
37.3
|
38.7
|
MCV 平均赤血球容積
|
60~77 fl
|
82
|
70.4
|
69.0
|
MCH
|
19.5~24.5 pg
|
26.3
|
23.2
|
22.5
|
MCHC 血色素濃度
|
32.0~36.0 g/dl
|
32.1
|
33.0
|
32.6
|
Plt 血小板
|
20.0~50.0 104/ul
|
50.4
|
84.5
|
73.0
|
GPT AST (肝機能)
|
17~78 U/L
|
|
58
|
|
ALP アルカリフォスターゼ(胆道)
|
47~254 U/L
|
|
160
|
|
心配していた白血球値を含め、大変に良好な値に収まってくれました!
結局原因はよく分からないままですが、ともあれ、ひとまずステロイドを止めます。
併せて胃薬もストップ。
今週は抗生剤のみの投薬となります。
あとは来週の検査結果次第。
このまま安定してくれることを、期待してるよ!
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■ プロフィール ■
HN:
風間
性別:
女性
自己紹介:
ハチ(オス)
ラブラドール・レトリーバー
2011年7月3日生まれ
介助犬候補として生まれるも、身体的な理由でキャリアチェンジ
2012年11月10日に我が家にやって来た
大柄だが不器用でビビリな優しい子
ぼたん(メス)
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
2013年3月22日生まれ
生後7ヶ月までペットショップで売れ残っていた
オヤツの為なら体格差4倍近いハチ兄ちゃんも蹴散らす食欲魔神なヤンチャ姫
★実家の犬達★
陸&海
実家のジャック・ラッセル・テリア兄妹
暴君と女帝の呼び名を冠する最強コンビ
★お星様になった先輩犬★
アリス(メス)
ラブラドール・レトリーバー
2000年11月5日生まれ
2012年9月29日没
地震も雷もへっちゃらでヘソ天で寝ていられる程、いつでもどこでも泰然と構え(すぎ……(^_^;))ていたマイペースっ子
姫(メス)
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
2001年7月13日生まれ
2013年10月9日没
2011年1月に『自己免疫性(免疫介在性)溶血性貧血(IMHA)』と診断を受けて2年9ヶ月に亘って闘病を続け生き抜いてくれた 『転げまわる婆』 な、お転婆老犬
ハチ(オス)
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