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1年後の生存率が50%以下だという難病『免疫介在性(自己免疫性)溶血性貧血(IMHA)』に罹ってしまった姫

そんな愛犬の経過を中心に、日々のアレコレを綴り始めたのが切欠のブログです

現在は、介助犬候補だったキャリアチェンジ犬のハチと、売れ残り犬 ぼたん のドタバタ日常日誌です
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2013/03/18 (Mon)
自己免疫性溶血性貧血と闘っている愛犬、姫の日記です。
 
 
先月の細菌性腸炎のせいで、まるっと2週間もの間、免疫抑制剤を中断する事になった姫の、1月ぶりの血液検査です。
 
 
※元4月は2年前の健康な頃の数値(毎年フィラリアの検査で採血するついでに、健康診断をしてもらってます)
項目 基準値 元4月 2/4 2/18 3/18
WBC 白血球 60~170  102/ul 112 271 154 188
RBC 赤血球 550~850  104/ul 651 578 599 538
HGB ヘモグロビン 12~18  g/dl 17.1 14.4 14.7 12.9
HCT 赤血球容積 37~55  % 53.2 42.3 43.3 39.0
MCV 平均赤血球容積 60~77  fl 82 73.2 72.3 72.5
MCH 19.5~24.5  pg 26.3 24.9 24.5 24.0
MCHC 血色素濃度 32.0~36.0  g/dl 32.1 34.0 33.9 33.1
Plt 血小板 20.0~50.0  104/ul 50.4 46.5 43.5 34.4
 
 
せっかくオール基準値内 \(^O^)/ を果たしたとこだったのにね。
 
イビキがまた大きくなってたから、多分そうじゃないかな、とは思ってた。
(顔色は、もう少し下がらないと、白くなってこない。
イビキは基準値辺りを境に音量が変わる。
あくまでも、姫については、であって、他の子達に適用されるかは不明)

採血した血液の色も少し薄かったしね。
 
 
この2年、あまりに頻繁に血液検査を繰り返しすぎて、色で何となく予測が着く様になってきた……(^_^;)
 
 
 
 
 
まぁ、中断期間が有ったんだから、この結果は仕方ないよね。
 
 
なので、薬はまだ変更できず。
 
胃薬:サール 1錠 朝・晩
抗生剤:ビクタスS錠 1錠 朝・晩
免疫抑制剤:イムラン(アザチオプリン)1/2錠 毎日(朝のみ)
ステロイド剤:ペレドニゾロン1/2錠 毎日(朝のみ)
 
 
 
 
 
目の怪我は……
どうやら角膜内で出血していて、瞳孔の上部に見えているもやもやは、その血であるらしい。
瞳孔が開きっぱなしなのは、動きが鈍っているのだろう。
 
要するに……
「当初考えていたよりも大分、強くぶつけちゃってたみたいですね……σ(^◇^;)」
 
外っかわは、良くなっているので、経過観察するよりないみたい。
(目の中の血は、自然と吸収されていくのだが、ちょっと時間がかかってしまう)
 
 
 
元気が良すぎるのも考え物だ…… (^_^;)
 
 
 
 
 
 
 
 
さて、いよいよ、フィラリア予防シーズンが目前。
お散歩友達のラブラドールは、先日、予防注射を受けてきたと言う。
 
間寛平さんがラブラドールとCMしてる、アレです。
薬事法か何かの関係だそうで、TVでは明確に言えず、よく分からないCMになってるけれど……
1年間効果が持続する、フィラリアの予防注射のCMだそうです。
 
 
 
この注射のお話しの前に、フィラリアと既存の予防薬(飲み薬)について。
 
フィラリア症という名前は、現在は随分と周知されていると思う。
が、以外と、その正体を知らない人は多い。
 
 
フィラリアとは、寄生虫の事です。
 
犬に寄生する物だけで10種ほど確認されています。
主には、食肉目の動物(犬の他に狸や猫やフェレットなど)を終宿主とします。
(因みにフィラリアの種類は多く、あまり知られていないけれど、人に寄生する種も有るそうです。Wikiにも載ってマス)
 
糸状虫と言うだけあって、その姿は細なが~~~~~く、ソウメンの様。
30年ほど前に、実家で飼った初代犬が感染して急性フィラリア症を発症し、手術したので私は実物見たけれど(立ち会いました)……本当にソウメンとしか言い様がない。
(残念ながら、その犬は手術から1週間後、お星様になりました。
そのせいで、今でも母ちゃんはソウメンが食べられない……)
 
成虫は肉眼で見れます。
病院によっては、ホルマリン漬けを置いているでしょう。
(実家の掛かり付け医の診察室には、見慣れた瓶が、今も変わらずに置いてあった)
犬糸状虫は体長は最大30cmにもなる、非常に大きな寄生虫です。
(Wikiによると、人にのみ寄生する種は、最大で1m……)
 
 
成虫になったフィラリアは主に心臓や肺動脈に寄生し、ここで交接します。
(そんなデカイ虫が心臓付近にうようよ寄生するので、血流に影響します。
で、その影響が全身に及び、様々な症状を発する事になります。
発症した犬は、それはそれは、苦しみます)
 
生まれた子虫をミクロフィラリアと呼びます。
 
ミクロフィラリアは、血液中を流れ、蚊が吸血する際に血と一緒に蚊に移動します。
 
中間宿主となった蚊の体内でミクロフィラリアは感染幼虫にまで成長し、吸血を介して、また別の宿主(終宿主)の体内に移動します。
 
この時点ではまだまだ顕微鏡でないと見えないサイズです。
この感染幼虫は終宿主の筋肉の間などで発育し、その後(約1.5~2ヶ月後)血管に移動します。
 
 
既存の飲み薬というのは、感染してしまっている虫を殺してくれる駆虫薬です。
 
一般的には 『予防薬』 と呼ばれてますけど、実際には 『駆虫薬』 です。
『フィラリア症の発症を予防する薬』 という意味では 『予防薬』 で正解なんですが、感染自体は防げません。
既に体内に入ってしまった虫に対してのみ有効であって、その後の寄生に対しては効果がありません。
 
ところで、成長してしまった虫が血管に入ってからでは、駆虫薬を服用して死んだ虫が、血管に詰まってしまい、最悪のケースではショック死します。
ですから、血管に移動する程に成長してしまう前、幼虫である間に駆虫しなければならないので、1ヶ月毎での投薬をする訳です。
 
(この仕組みから、投薬期間の設定は、蚊を見かけた約1月後から、蚊を見なくなった1月後まで、とします)
 
 
飲み薬の仕組みは、そんな感じで。
 
 
 
で、予防注射が、1年も効果が続くって、どういう事?
 
というのを、本日訊いてきた。
 
 
 
目に見えない位に極々小さなシリコンカプセルに、薬剤が染みこませてあって、それが徐々に滲み出てくるので、長期間に亘って効果が持続する、という事だそうです。
 
ご存知の方もいらっしゃるでしょう。
10年程前に、実は半年有効な、予防注射が出ましたね。
アレも仕組みは同じで、技術進歩によって、有効期間を1年にまで延ばす事が出来たそうです。
 
でも、この注射、重篤なアレルギーを起こすケースが多発して、敬遠されてきました。
 
一応、今回認可された物は、そのアレルギーの仕組みが解明されて改善したので、安全性は格段に高くなっている、との事。
既にオーストラリアなどでは何年もの使用実績が有るそう。
 
 
でもね、でもね。
少ないとはいえ、アレルギー起こした例も、フィラリア感染してしまった例も(海外で)報告が有るのだそうで。
 
当方掛かり付け医、半年効果の予防注射が認可された頃はまだ研修医だったそうだが、導入した初年度でいきなり酷いトラブルを経験したんだそうです。
 
品質が良くなったのは分かるけど……
アレを経験してからだと、進化版が認可されたからって、すぐに手を出すのは、非常に怖い……
 
飲み薬をワンシーズン飲ませる費用と、予防注射の費用では、金額的にそんなに大きな差も無い。
チュアブルタイプの飲み薬が有るおかげで、飲ませられない、という患畜も殆ど居ない。
万が一何か不都合が生じても、一度入れた薬剤入りのシリコンカプセルは、取り除けないし。
 
ぶっちゃけ、ビクビクしながら導入するだけの、明らかなメリットが見付からない。
 
と、いう訳で、今年度は導入見送り。
しばらく国内での使用実績報告を見てから、改めて検討する、という方針だそうです。
 
 
 
仕組みからすると、どっちにしても姫には、ちょっと向かないかなぁ……
姫がダメなら、ハチも同じにしておかないと、ゴチャゴチャになっちゃうし。
という事で、我が家のフィラリア予防は、今年も飲み薬で決定です。
 
 
 
 
 
小難しい話題の後は、ほっと一息。
本日の2匹の昼寝風景。

db474c5f.jpeg
 
2匹……?







 
Σ(゜ロ゜屮)屮
 
こたつ布団からハチの鼻だけ出てた!!

 
おまけ。
昨日のパパとハチとの綱引き風景。

6e80f06f.jpeg
 
……パパ、ズルしてます。
家を壊さないでね~ (^_^;)
貧相でも、一応この家の大黒柱だから、それ。 

 
 
フィラリア予防、忘れずに <(_ _)>

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■ プロフィール ■
HN:
風間
性別:
女性
自己紹介:

ハチ(オス)
ラブラドール・レトリーバー
2011年7月3日生まれ
介助犬候補として生まれるも、身体的な理由でキャリアチェンジ
2012年11月10日に我が家にやって来た
大柄だが不器用でビビリな優しい子


ぼたん(メス)
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
2013年3月22日生まれ
生後7ヶ月までペットショップで売れ残っていた
オヤツの為なら体格差4倍近いハチ兄ちゃんも蹴散らす食欲魔神なヤンチャ姫


★実家の犬達★

陸&海
実家のジャック・ラッセル・テリア兄妹
暴君と女帝の呼び名を冠する最強コンビ


★お星様になった先輩犬★

アリス(メス)
ラブラドール・レトリーバー
2000年11月5日生まれ
2012年9月29日没
地震も雷もへっちゃらでヘソ天で寝ていられる程、いつでもどこでも泰然と構え(すぎ……(^_^;))ていたマイペースっ子


姫(メス)
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
2001年7月13日生まれ
2013年10月9日没
2011年1月に『自己免疫性(免疫介在性)溶血性貧血(IMHA)』と診断を受けて2年9ヶ月に亘って闘病を続け生き抜いてくれた 『転げまわる婆』 な、お転婆老犬
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